東松山の方より相続に関するご相談
2024年07月03日
Q:行政書士の先生、相続において遺産分割協議書はどのような役割があるのか、教えていただけますか。(東松山)
私は東松山在住の50代主婦です。遺産分割協議書について行政書士の先生にお尋ねしたいことがあります。先日、私の父が東松山の病院で息を引き取りました。葬儀も一段落しましたので、これから相続人である母と、兄と、私の3人で相続手続きを進めたいと思っています。
ひとまず東松山の実家を片付けながら、相続財産について整理しました。相続財産としては、複数の口座に預けてあった現金をあわせて1,000万円ほどと、東松山の自宅と土地があります。財産をどのように相続するかある程度方針が固まりましたので、遺産分割協議書にまとめておきたいと思うのですが、兄が遺産分割協議書の作成に応じてくれません。そんなわざわざ書面まで作る必要はないだろう、というのです。
遺産分割協議書を作る、作らないで兄と揉めたくはないのですが、私としては書面がないと不安な気もします。兄を説得するためにも、遺産分割協議書の必要性について教えていただけると助かります。(東松山)
A:遺産分割協議書を作成すると、相続手続きでの手間を省くことができるほか、相続トラブルの回避にも役立ちます。
今回のご相談内容は遺産分割協議書についてですが、お答えする前にご確認いただきたいのが、遺言書の有無です。亡くなった方が遺言書を遺していた場合は、原則として遺言内容が優先され、遺言が示す遺産分割方針に従って相続手続きを進めることになります。したがって、遺言書がある場合は遺産分割について相続人同士で話し合う必要はなく、遺産分割協議書を作成する必要もありません。
遺言書がない場合には、相続人全員参加のもと、遺産分割について協議する必要があります。そしてその協議内容を記した書面が遺産分割協議書です。遺産分割協議書は、どの遺産を誰がどのように相続するかについて記したもので、相続人全員が署名し、実印を押印することで完成します。遺産の分割方法について相続人全員が合意していなければ遺産分割協議書は作成できないことから、相続手続きを進めるうえで、相続人全員の合意の証明となる大切な書面となります。
遺言書のない相続について、遺産分割協議書は以下のような場面で活用されます。
- 不動産の名義変更手続き(相続登記の申請)
- 相続税の申告時(相続税申告が必要な場合)
- 金融機関の手続き時
- 相続トラブルの回避
上記のうち、3.の金融機関での手続きについてですが、東松山のご相談者様のお話では、亡くなったお父様は複数の口座をお持ちとのことでした。金融機関で手続きする際、所定の用紙に相続人全員が署名捺印する必要があります。しかし遺産分割協議書を提示すれば、その手間を省くことができますので、便利です。
そして4.の相続トラブルの回避についてですが、遺産分割について合意が取れた段階で、遺産分割協議書に合意内容を記しておけば、後から当初とは違う主張をされた時に合意内容を確認することができるため、無用な言い争いを防ぐことに役立つでしょう。
相続には金銭が絡むため、非常にトラブルが生じやすい状況にあります。もともと良好な関係性だったのに、相続で主張が対立したために修復できない亀裂が生じることも、残念ながら少なくないのです。それゆえ、きちんと遺産分割協議書を作成しておくと安心でしょう。
相続は複雑で手間のかかる手続きとなりますが、東松山・熊谷相続遺言相談センターの行政書士はいつでも東松山の皆様のお力になります。相続のプロフェッショナルとして、相続に関するあらゆる手続きや想定されるトラブルなどの知識を網羅しておりますので、東松山の皆様は安心して東松山・熊谷相続遺言相談センターの初回無料相談をご活用ください。
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